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第2回 刈水デザインキャンプ   2023.03.18
https://karimizudesigncamp02.peatix.com

私たちのまちは、私たちで考える。」
舞台は雲仙市。ただし市内外関わらず、 雲仙市、小浜町を好きでいてくれる方、気にかけてくれる方と共に「まち」について語り、考える、住民参加型のまちづくりイベント。市外で活動されているまちづくりゲストだけでなく、地元ゲストも多数ご参加いただき、ともに「まち」について考える。「住みたいと思うまち、訪れたいと思うまちは、人に任せっきりではなく、自分たちで考え、カタチにしていく時代。
まちの現在地から探り、これからの私たちの暮らし方を共に考える。今回のイベントを通じて、みなさんと雲仙市の未来について考えていきたい。

第二回刈水デザインキャンプでは改めて、「地域×デザイン」とは一体何か、何ができるのか。今回は「私たちのまちは、私たちで考える。」と
題し、皆で一緒に考えていきたいと思います。


1部│13:00-13:20(20分)
・今回のデザインキャンプ「私たちのまちは、私たちで考える。」について
・実行委員の紹介 ・動画上映「まちの声」の紹介

2部│13:20-15:20(120分)
「まちの現在地について」
・ゲスト、地元活動家によるパネルディスカッション

3部│15:40-17:00(80分)
「ともに考える」
・グループディスカッション

4部│17:00-17:30(30分)
「ともにつくる」これからの未来
・まとめ



 

イベント後総括■
経済成長のスピード感、時間軸と自然に沿ったその土地から生まれた暮らしの時間軸には大きな開きが生まれ、便利になる一方で置いていかざるを得なかったものが多いように感じる。
物理的な充足を求めて、空間やプロダクト、グラフィックなど暮らしに必要な道具をデザインしてきた時代から、震災以後10年、近年のコロナ禍によりそのデザインの幅はコミュニティや福祉など人の関係性にまで波及してきているのは、暮らしの拠り所が物ではなくまず人だということを再考しはじめたからではないか。改めてこれからの暮らしを考えるとき、その土地なりの現状と暮らし方、これまでの時間と絶えず向き合い、必要な「ひと」や「もの」、「こと」を考えることが大事であり、その中に、人とのつながりから生まれる暮らしの糧というものがあるように思う。交わされるのお金だけではなく智慧や技術、この土地で生きていく、暮らしていくという考え方や意志。目に見える記録には残らず、これまで人と人との交流から自然と口伝で継がれてきた土地での暮らし方が代々そこで暮らしている人には刻まれている。種がその土地の記憶をDNAに刻み、次に繋げるように、人にも無意識のどこかに宿っている。

「まち」を再考するとき、かつて、まち=人が集まれる場所、集まるために積み重ねてきたことを想像し、振り返ることができたらという思いから、今回のイベントでは、物理的なものより、まずはそこで暮らしている人に焦点をあて、編み直しをはかった。目的として、まちの声を聞くことで、暮らしの現在地と現存する情報からこれからの暮らしを作っていく「発想の源泉」を作ること、互いの考えを話すこと、違いを受け止める機会をつくることで、自分の考えをブラッシュアップし、自分の考えを他者とつなげていく。

地域で暮らしを営む人が地域の魅力を伝えるスピーカーへと、魅力を感じ移住してきた人間が次の人へのパイプ役へと、またそれらをきっかけに訪れる人がまちを共創するパートナーへと進化していくように、その土地に関わる人が今より一回り大きな役割を担うことができれば、これからのまちのことを考え、表現する仲間作り、ことつくり、道つくり(仕組み)に寄与できると思う。地方でも、性別、世代、業種と多様な時間軸での暮らしが織り成されるようになった現代では、一同に会を実施するというのは難しい面もあるが、SNSなど現代だからこそアクセスできる道もあり、世代間での繋がり方を多様化し、新しい方法を見いだすことに希望を感じた。
会を繰り返し実施することで、この活動が持続するまちづくりを考えるための良心あるプラットフォームとして根付かせたいと思う。

刈水デザインキャンプ | 長崎県雲仙市

KARIMIZU DESIGN CAMP

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